治療の流れ

 

1. カルテ作成のため初めての方には、まず受付でお名前、ご連絡先、と一番気になる症状、これまでにかかったご病気などお伺いします。

 

2. 治療室に移り、ベッドの上に仰向きで横になっていただきます。

鍼をするのはおもにひじから先、ひざから下、お腹と背中ですので、腕時計などは外して、靴下は脱いで、ベルトはゆるめてください。脈診、腹診、舌診などで今現在の心と体の状態や、生まれ持った体質を診察しながら、他に気になる症状、睡眠、大小便、日頃の生活習慣、食べ物の好みなど、詳しく問診します。


3.東洋医学の理論に基づいて、治療方針を決めます。

体調不良を起こしている根本的な原因を取り除いたり、病気から心身を守りストレスと闘う力をつけるツボを選んでいきます。 脈と肌つや、お腹の張り具合、筋肉の緊張などを観察しながらツボを探ります。正しく働くツボに触れると、 それだけで脈などによい変化が現れます。注意深く最も効果的に働くツボを選びます。

 

 

4.選んだツボに鍼をしていきます。

ていしん、という刺さないはりを使うので痛みは一切感じません。ぼんやりと温かみのようなものを感じるだけです。脈や肌つやをみて効果を確認しながら行います。


5.次にうつ伏せになっていただき、背面のツボに鍼とお灸をします。

体の表面には心身の異常が反応として現れています。(張りつやがない、へこんでいる、押すと痛い、汗をかいている、熱い、冷たいなど)その様な反応があらわれている場所に、異常な反応が改善するような鍼やお灸をすることで、心身の内部まで治療することができます。肌つやや反応の変化を確認しながら、治療していきます。症状や体質、異常な反応の種類によって、必要と判断した場合は刺すはりも使います。游鍼堂(ゆうしんどう)で使う鍼は滅菌された使い捨ての鍼なので衛生的で、髪の毛ほどの太さですから、痛くありません。 お灸は、温かみを感じたら取り去ってしまいますので、やけどなど痕が残る心配はありません。


6.最後にもう一度あおむきになっていただき、脈やお腹を見せていただき改善を確認します。

手足やお腹などに鍼とお灸をして微調整を行い治療の終了となります。


 
以上のように游鍼堂で行う鍼灸治療は患者さま一人ひとりに合わせた全身治療になります。 治療時間は患者さまの症状や体質、その時の状態によって異なりますが、おおむね30分から40分ほどになります。